ビーズと私の好きな  モノ・コト
by mici_no_suke
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それぞれの終焉

もうひと昔以上前(わお!)の話になるが‥1994年のサッカー・ワールドカップ
アメリカ大会が開かれていたとき、イタリアに遊びに行っていた。
準決勝の日、ミラノ在住の妹の家に泊まっていて、ちょうど夕食を食べ終わった
ころイタリアがブルガリアに勝った。とたんにアパートのあちこちの部屋から
「うお〜〜〜」「わああ〜〜」という歓声。路上ではクラクションが鳴り響く。
固唾をのんで試合を見守っていた人々の喜びが、まさに爆発! 窓からのぞくと
外の道路を車やバイクが走り回っている。
「ちょっと行ってみる?」と妹と彼。日の丸だったかイタリア国旗だったか
忘れたが、彼らが持っている大きな旗をたずさえて車に乗り、ドゥオモ広場の
方に向かった。いやぁ街はもう、大騒ぎ。
旗、旗、旗、そして応援に使っていたらしいさまざまなグッズを振りながら、
いわゆる箱乗り。そして若者を荷台に満載(笑)したトラック ↓ などが、
それぞれの終焉_c0135864_1836894.jpg
歓声とともにぐるんぐるん走り回っている。急遽交通規制に飛んで来たらしい
警官も、嬉しさを隠せないのかにっこにこしている。
渋谷の交差点で跳ねているのとは機動力のレベル(笑)が違う熱狂、というか
狂乱だった。私たちはひとまわりして戻ったが、深夜まで大騒ぎは続いていた。

そして決勝の日、私たちは帰国の途につき、イタリアはブラジルに負けた。
勝ってあの騒ぎだったから暴動でも起きたのでは、とあとで妹に訊いてみたら
「それがね‥」と笑いながら「みんな、ワールドカップってなんですかぁ?
ああ、サッカーの‥別に特に興味もないし‥。みたいにしら〜っとしていたよ」
と教えてくれたのだ。切り替えが早い、とても言ったらよいのか‥(笑)。
今回はどうだったのだろう。ニュースで、帰国した選手を出迎えたファンは
数十人しかいなかった、と訊いたように思うのだが、やはりしら〜っ‥かな?
黒山のファンが「感動をありがとうっ!」という日本と、まあどちらがよいとも
言えないし、国民性の違いって面白いな、とちょっと思う次第であります。
また4年後、愉しめるといいね。
by beads-mici | 2010-06-30 19:08 | スポーツ観戦〜自転車・F1〜
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