ビーズと私の好きな  モノ・コト
by mici_no_suke
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イタリア風・アイスバイン

アイスバインとは、そもそもドイツの伝統料理である。
それがなぜイタリア風なのか、というと‥。
昨夜 “かたまり肉を豪快に喰らう会”(略して “肉会” )が開催された。
言い出しっぺは友人であるナゾの貿易商。しばしば外国へ出かけ、何かを
売るか買うかしているらしいアヤシイ男(笑)。その彼が「かたまりの肉を
食いながら美味しいワインを飲みたい」と言い出し「豚のすね肉がいい!
アイスバインにしよう」ということになった。 ならば、ドイツ料理店を探そう、
とならないのが我々(って私とツレ)のヘンテコなところで、行きつけの
イタリア料理店のシェフに「アイスバイン作って〜」と頼んだのだった。
若いころはフレンチの修行もしていたシェフだが、最初はさすがに「それって
ドイツ料理、ですよね‥」とうろたえた?ご様子。そこを「いいの、いいの。
かたまりのお肉をどーんと置いて、わしわし食べたいだけだから! お願いっ」と
押し切り、日時の予約までしてしまった。(だけだから‥って、まったく〜)と
多分内心困惑したであろうシェフが、しかしいろいろ調べて作ってくれたのが
イタリア風・アイスバイン_c0135864_16193550.jpg
どーん! イタリア風・アイスバインなり〜。実はこれ、仔牛のすね肉なのだ。
豚のすね肉が昨夜の予約には間に合わず、仔牛になったのだが、それ以外は
伝統的な調理法に則ったもの。
イタリア風・アイスバイン_c0135864_16325455.jpgそう、ピックル液という漬け液
(塩と砂糖、それに香味野菜や
各種スパイスの入った液)に
1週間以上漬け込み、のちに
ボイルする。芯まで柔らかく
なったお肉はほろほろとほぐれ
しっとりとした舌触り。そこに
ぷりぷりのゼラチン質の部分と
さらには骨の髄まで掻きだして
あわせていただいたのだ。
も〜、極上の美味でした!

イタリア風・アイスバイン_c0135864_16452621.jpg実はナゾの貿易商氏は、昨日の
午後ヨーロッパから戻った
ばかり。ワインはミラノから、
生ハムと(写真はないが)
チーズはデュッセルドルフ、
鴨のペーストはパリから、と
テーブルの上は、さながら
欧州美味めぐりの旅。
もちろんシェフにも全部
味見をしていただきました。
もうひとつ、驚愕だったのが
チーズで、匂いが苦手で
私が絶対食べられないブルーチーズが、食べられたのだ! あのツン、とした
刺激臭(臭‥と言いたくなってしまいます。でもこれがたまらんのよね〜という
人もいるのだけど)強い香りが、そもそもしないのだ。だから食べられた。
そして青いカビの部分からは、ぴりっとしたスパイシーな刺激がひろがり、
それが逆にチーズのまろやかさにアクセントを添えてくれる。
「え〜〜っ? これ、ほんとうにブルーチーズ? 美味しいではないか」と、
やはり苦手にしていたという友人Kちゃんと感激していたら「そうだよ、
できたての新鮮なのは臭くないんだよ」とのこと。あらまー、今まで私が何度も
トライしては「やっぱりだめ〜」と涙目になっていたブルーチーズなるものは、
何だったんだろう。単に古いだけ? あ、熟成した、とも言うのかー(笑)。

さて、イタリア風・アイスバインを食べたい方は
イタリア料理店 “ヴィノテーク” TEL.03-5370-9117までご予約を。
お肉の手配と、漬け込み期間を入れると半月前ぐらいには頼まないとダメかも。
その前に、うちはイタリア料理ですから‥と言われるかもしれませんが‥。
by beads-mici | 2008-05-02 17:34 | 食べたり・飲んだり
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