ビーズと私の好きな  モノ・コト
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about mici
ビーズアクセサリーの
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フリーランスのライター&
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『築地ワンダーランド』を観てきたよ。

木曜日に(遅ればせながら)映画『築地ワンダーランド』を観てきた。
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よかったよ〜、の前に当日のドジ二題。まずはワタクシ、道に迷いました。
おい!東京生まれの東京育ちだろ。土地勘のない下町に比べれば新宿の地理は
だいたい頭に入ってるんじゃないの? ‥はい、そのだいたいがいけなかった。
地下鉄の×番出口が最寄りなのだけれど、つい改札を出て最初にあった出口から
地上に出ました。で、目印は伊勢丹。その斜め前。おお、ありました、映画館。
勇躍(笑)チケット売り場に行ったら‥え?築地のつの字もないではないか。
「あの〜」とお姉さんに訊いたら「今、当館では上映しておりません。少々
お待ちくださいね」とご親切に調べてくださり「××館ですね、時間はちょっと
分かりかねますが‥」と小さな地図までくれたのだ。ありがとうございます。
伊勢丹の斜め前でも「こっち」じゃなくて「あっち」の方の斜め前だったのだ。
ひゅ〜。こんなこともあろうかと時間に余裕を持って来た(と言うのはウソ。
たまたま前の用事が早く終わったのだった)ので間に合いましたけど‥。

さて、次のドジは、私ではなーい。辿り着いた上映館で着席して薄明るい中
予告編が始まった、のだが後ろのドアのあたりで人がごそごそしている。
最初は一人だったのだが人数が増え、ごそごそ、ざわざわ、なんだかんだ‥。
そして、照明が落ち本編に入る直前にスクリーンが止まり、男の人が「申し訳
ありません。映画館の者ですが‥実は映写室のドアがカーペットを巻き込んで
閉まらなくなってしまいまして、このままだと映写室の音が漏れてしまいます。
今、ハサミでカーペットを切りますので少々お待ちください」あらまびっくり。
ハサミマンが登場して「そこ!」「ひっぱって!」「も少し‥」などを数分。
ようやくガタン!とドアが閉まり、10人ぐらいしかいなかったお客さんからは
ぱちぱちぱちと小ちゃく拍手が贈られたのでありました。

さてそして、ようやく観られた『築地ワンダーランド』は、よかったよ〜。
魚好きは絶対観るべし!と思うし、魚が嫌いな人だって観たら食べたくなる
かもしれない。

今年予定されていた豊洲新市場への移転が、盛り土がなかったことがバレたり
して延期になってから、私は非常に関心を持って顛末を見ているのだが、この
映画を観てわかったことは「豊洲は築地にはなり得ない」ということ。
築地市場がなくなれば日本の食文化の大きな柱が失われてしまうということだ。
建築エコノミストの森山高至氏が「築地を移転させるなら、銀座も一緒に引越し
させなくてはならない」とおっしゃっておられたが、まさにそれ。
市場における旬‥春夏秋冬の季節のさまざまをとらえようと、1年間をかけて
撮影したこの映画のように、計画をした東京都も設計を担当した日建設計も
1年間築地に張りついて、卸さん、仲卸さん、関連するさまざまな業者さん、
そして仕入れに来る料理人、さらには活気ある取引風景を観に来る観光客まで
含めて話を訊き、実際の仕事のありようを観察・体感していれば、あんな物流
センターみたいな素っ気ない豊洲の建物にはならなかったと思う。

だいたい観はじめてすぐ、思ったのが(築地ってびしょびしょなのね)だった。
海の魚を扱うのだから当然なのだが、魚と水(海水)とは切り離せない。
活魚は跳ねる‥水槽から水が飛ぶ。魚を切る‥包丁やまな板を洗う水がいる。
魚を冷やすためたくさんの氷を使う‥こぼれた氷は水になる。
築地の床のコンクリート、場所によっては石畳は常に水で光っている。みんな
長靴を履いている。ところが豊洲では海水の使用は原則NGらしいし、活魚の
水槽の水深は70㌢とかやたら規制がうるさいらしいし、施設の写真を観ても
超貧弱な排水設備しかないようだし、これじゃダメでしょー。

先日、豊洲で業者さんが習熟訓練をしてカーブで荷物が落ちたなど話題になった
(ごく一部でね‥)ターレも、映画ではびゅんびゅん走り回っていて、そりゃ
そうだわ、魚の運搬は時間との勝負だもの。荷物を落とさないためにいちいち
ラップなんぞかけてる時間はないわ‥と素人の私でも思ったよ。どうするの?
東京都。ターレ通路に信号でも設置するつもりなのかなぁ。

‥まあ、築地vs豊洲に関して言いたいことはたくさんあるが(一応置いといて)
映画で印象的だったのは、登場するみなさんが‥なんと言うのかな‥とっても
機嫌よく働いてらっしゃるということだった。「築地の正門くぐったらもうね、
だましあい、ばかしあい、なんでもありよ」という言葉もあったし、お客さん
第一だからこそ辛いことはたくさんあるのだろうけれど、でもみなさんの表情が
いつもいつも愉しそう。機嫌がいい、のだ。1年間密着して取材していたわけ
だから、これは演出とかとり繕いではないはずだ。なんだろう‥目利きとしての
プライドと仲間意識のなせる技なのかな。

くすっと笑ってしまうシーンもいろいろ。真剣勝負の競り場なのだろうが同じ
値段をつけちゃったのかな、仲卸さん二人がじゃんけんぽん!をしている短い
シーンとか、マグロの競り場に[お魚を大切にしましょう]という大きな垂れ幕?
がかかっていたり。その冷凍マグロの荷下しのシーンでは100㌔単位のマグロを
トラックから降ろすのに、荷台からぼーんと投げるその下にでっかいタイヤが
あって、そこにマグロがぽん、と着地する。すかさずカギで引っ掛けて台車に
乗せて運ぶ人がいる、という人力が作る機能美みたいな‥。もうほれぼれして
しまいました。

あと、貨車で魚を運んでいた古い時代に作られた市場の、美しいアールを描く
レイアウトも実に魅力的だ。進む先が微妙にカーブしていて見通せない。
そこに屋根からのうっすらとした外光が入ってくる。柔らかなモノクロの世界。
あの先になにがあるのだろう。食べたことのないもの、もっと美味しいものが
あるのかもしれない。そんな心躍る感覚を自然に感じさせてくれる設計は、今
より少しだけゆったりと時が流れていた時代だからこそできたのかもしれない。

もうね、言葉足らずで申し訳ないが、皆さま、魚が好きでも嫌いでも、築地
移転に賛成でも反対でも、とにかくこの映画は観てほしい。そこで働く人たち
以外は「誰も見たことがない不思議な世界」がくっきりと描かれている映画です。


by beads-mici | 2016-12-18 00:01 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
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