ビーズと私の好きな  モノ・コト
by mici_no_suke
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美しいオイリュトミー

昨日は、オイリュトミーユニット “Lands and Skies(ランズ アンド スカイズ)” の
公演を観てきた。かつて私もお世話になったビーズ雑誌の編集長をなさっていた
尾崎行輝氏とパートナーの梓氏が一昨年結成したユニットで、単独での公演は
初めてである。タイトルは『空と大地のであうところ』

オイリュトミーを観るのは2度め。初めて観たときはあまりにびっくりして
拙ブログにも感想をつらつら綴ったのだが(こちら*‥‥長いよ〜)今回もまた
不思議な感覚につつまれたひとときを過ごした。

オイリュトミーは、ものすごく乱暴に言ってしまえば「言葉や音楽そのものに
なってしまう」身体芸術‥のはず‥で、うん、昨日もらったオイリュトミスト・
松本志摩氏のちらしにも「音楽のオイリュトミー:ドレミの音を両腕の角度で
とり、音と音との間隔をインターバル(1度〜8度)、音の重なりを和音(長調
基本形など)として上半身を中心に身体に響かせ、それらをフォルム(空間を
動く軌跡)にのせて動きます。」とあったから、基本は合っている‥んだろう。
生演奏されているピアノとチェロの旋律が‥今、ステージの上で踊って?いる
二人の動き、美しい色彩の奔流となって観えている。‥多分(笑)。
いや、オイリュトミーを極めた人はたとえば動きだけを「観て」旋律を「聴く」
ことができるのだろうか‥とか、真ん中辺の席に座ったのだがステージ全体を
俯瞰できる一番後ろで観たらどう感じるのだろうか‥など、やはり昨夜も?が
飛び交う一夜ではあった。が、考え考えながらでも、愉しかった。

後半のベートーヴェン「チェロソナタ第三番:第一楽章」がよかった。
実はこれも邪道?な見方なのかもしれないのだが、基本無表情で踊る
オイリュトミーだが、この曲では尾崎氏の表情に微かに‥ほんとうに微かにでは
あるが‥笑みがあった。悦び? 高揚感? ‥なんだろう。なんだかふわ〜っと
気持ちがあったかくなった瞬間ではあった。

美しいオイリュトミー_c0135864_186256.jpg

オイリュトミーだけでなく、さまざまに身体と対話するモノなりコトなり、
そうしたなにかを恒常的になさねばだめだよな〜、と実はつくづく思っている。
心と身体、今あんまりバランスが取れていないような気がしているからねー。
む・むむ‥。
by beads-mici | 2011-03-04 18:18 | 音楽を愉しむ
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